映画【メッセージ】感想 時間軸を巧みに使った壮大なメッセージが心をうつ作品
こんにちは😃ごんピクシーです^_^
最近の予告編の中で1番気になってた作品をやっと観てきました。
【メッセージ】
新しい試み度 90
完成度 85
オススメ度 80
総合 84点
この映画、かなり新しい試みをもって作られています。それが何かをはっきり言ってしまうとネタバレになるのでここでは言いません。
世界12ヶ所に突如現れた謎の巨大物体。その中にいる二体の知的生命体と意思の疎通をはかる為軍に雇われた言語学者のルイーズ。彼らは何の為に地球に来たのか?手探りのやり取りの中で少しづつ彼らとの距離を縮めていく。そして、彼らから伝えられた驚愕のラストメッセージとは。
少し前にレビューした【スプリット】(レビュー参照)の時も書きました『開始5分で事件が起きる』と。
今回の【メッセージ】も開始5分で謎の巨大物体が現れます。
ただ、巨大物体が現れる前のほんの2、3分のシーンが、実はこの映画の大いなる試みの布石になっています。
開始から2、3分で見ている人のほとんどがある勘違いをさせられる仕組みになっているのです。
その仕組みに一役かっているのが主演のエイミーアダムス。彼女は美人なんだけど顔に悲壮感が漂っていて、きっと辛い過去をまだ引きずっているんだろうなと勝手に想像してしまいました。
開始5分で出現した謎の巨大物体。それが宇宙船である事まではすぐにわかります。しかし、映像ではちらっと映るだけで、なかなかその全容を現してくれません。
この辺りの演出が見事で引き込まれます。
15分位たってようやく、ヘリに乗った主人公達と共に、観客にもその全容が明らかになります。低い雲の流れの先に巨大物体。
《はい。もうこの映画 好きです。》
それまでほとんど使われてなかったサウンド(効果音)が、ここで一気に大音量で流れてこの後どうなるんだろうというワクワク感に包まれます。この映画、終始サウンドが効果的に使われています。
そして、宇宙船に乗り込むシーン。
ここ、たっぷりと時間を使ってもったいぶる演出なんです。普通はこれだけ時間を使われるとちょっとだるくなって、『はよ、入らんかい!』となるけど、主人公が感じる息苦しさや緊張感がジワジワと伝わってきて、画面を食い入るように集中して見てる自分がいました。
途中、重量が無くなり、上下の概念が消える感じも、凄く良く出来ていて、瞬きを忘れて見入っていました。
映画を見る前にチェックしたヤフーの映画レビューで3.6点位でした。こんなに面白いのに3.6は低いなぁと思いながら見てましたが、おそらく、ラストの展開がマイナスポイントなのかなと感じました。
中国のシャン上将にケータイを見せてもらう所。あれはちょっと強引過ぎるかな。
その辺りの、最後に辻褄合わせました感 が評価を下げてしまってる様に感じました。
最近のハリウッドは中国に気を使い過ぎですね。
それでも、序盤 中盤の良さと、ラストの主人公の選択など 納得出来る素晴らしい作品でした。
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