映画【3月のライオン 後編】を堪能 キャストの演技 演出 全て最高
こんにちは😃ごんピクシーです^_^
3月のライオン後編を見てきました。いや〜、書きたい事があり過ぎて何から書こう。
【3月のライオン 後編】
泣ける度 80
満足度 95
オススメ度 90
総合 87点
「あー おもしろかった。」
小学生みたいな感想になっちゃいますが、まずこの一言を言っておきます。
見終わった後は、満足感と充実感に包まれます。
後編だけを見る人より、前編が良かったから後編も見るって人がほとんどだと思いますが、そのほとんどの人が、満足して帰って行ったのではないでしょうか。
良かったシーンを挙げるとキリがないのですが、いくつか
まず、前編でも主人公の零が歩くシーンから始まりますが、後編も歩いてます。神木君が実は1番難しかったのは歩くシーンと言っている様に、ただ歩く事で今の零の心境を表しているのです。
歩くスピードも、その時の心境によって早くなったりしていて、ただ歩くのを見ているだけでも楽しめます。
あと、零が着ているダッフルコートの色でもその時の心境を表しているらしいです。(私は見てる時は気付きませんでした。)
物語の最初の山場となる宗谷戦の後、3姉妹の次女ひなたが、いじめに悩むシーンになりますが、最初(このシーン いるかなぁ)と思って見てました。
ただ、見ているうちに、主人公の零がこの3姉妹を通して成長していくんだとわかると、必要な展開だったんだなと思いました。
結構序盤から、別に泣かそうとする場面じゃないのに、勝手にその後の展開を考えて想像するだけで泣けてきてしまい、鼻がぐじゅぐじゅしてました。
1番泣けたのは、有村架純さん演じる香子が、振られて帰って来て、
「この家は将棋に呪われてるのよ。」
と言って泣き崩れた翌日、トヨエツ演じる父親が昔、香子と零が打った将棋の棋譜を再現して、
「この局面 まだ香子に勝ち筋があった。諦めなければ、必ず次の手がある。だから諦めるな。応援してる。」と声をかけます。
すいません。ここ 号泣です。
それにしても、前日の香子が泣き崩れるシーン。 泣きながら声高に笑うという 凄く難しい演技が要求されたと思いますが、架純さんは完璧でした。
後編から出て来た3姉妹の父親役の伊勢谷友介さん 。ダメ親父ぶりと、軽いセリフの中に嫌味が滲み出てる感じが良かったです。
「へぇー 君かっこいいね〜。 なんなの。」
この言い方がとてもいいですね。
伊勢谷さん、実年齢40歳で長女役の倉科カナさんが29歳。本来なら親子より恋人役ですよね。でも、伊勢谷さんが老けメイクしてたから違和感はあまり感じなかったです。
ものすごく細かいんですが、気に入ったところがあります。
それは、零が3姉妹の父親を激しくやじり、罵倒した後、
「それでも、父親だよ」「零君、今日は帰って」
と言われ、寂しげに立ち去ろうとした零に、3姉妹の叔母である美咲が、
『桐山くん』
と心配そうに声をかけます。その声には反応する事なく立ち去ってしまう訳ですが。
せっかく、3姉妹の為に頑張って戦ったのに、あんなに邪険に帰ってなんて、ちょっと言い過ぎかなと。ところが、叔母さんのこの一言があるだけで、バランスが取れてくると思いました。
前編、後編どちらにも言えることですが、とにかく間の使い方が良くて、見ていて長い時間ぐいっと引き込まれていました。
日本映画の良いところが詰まった作品になってると思います。
今度、上海国際映画祭に出品される事が決まったらしいですが、海外でどう評価されるのか楽しみです。
ところで、3月のライオンが公開されてるタイミングで、実際の将棋界でも、羽生さんが14歳の新生に敗れる波乱がありました。
映画を見た後だと、これがどれだけ凄い事かがわかって面白いですね。