ジブリ映画【風の谷のナウシカ】何回見ても楽しめるのは効果音とBGMの使い方の秀逸さにあった
こんにちは😃ごんピクシーです^_^
映画ブログを書いていくにあたり、やはりジブリは避けて通れないなと感じている今日この頃、皆さんどうお過ごしでしょうか。
ジブリ作品の中で1番好きなのはラピュタとナウシカです。2つ共、20回以上は見てますが何回見ても楽しめますよね。
この前、ナウシカを見ている時にある事に気がついて、メモを取りながら見ました。
今日はその気付きについて書いてみようと思います
【風の谷のナウシカ】
1984年公開
ナウシカを最初に見たのは確か10歳位の時にテレビで放送された時だったと思います。
その後20歳位の時に、高田馬場の小さな映画館でラピュタとナウシカのセット上映があって、両方共映画館で見る事が出来ました。なかなかない貴重な上映でした。
さて、見ていて気付いた事ですが、それはBGMと効果音の使い方と関係性です。
前回の【メッセージ】(レビュー参照)評でも効果音の使い方が良かったと書きましたが、ナウシカはさらに群を抜いて上手い使い方をしていました。
オープニングテロップの後、ナウシカが腐海を探索中ずっと、虫の鳴き声とリンクさせる様に幻想的な音が流れています。
ここで、これから物語が始まっていくんだなと思いワクワクします。
オウムの巨大な抜け殻が画面に映ると同時に強い音で《ブォーン》と鳴ったり、オウムの抜け殻をナイフで叩くと高い音で《キーン》となったり、ここではBGMは使わず効果音だけで腐海の神秘性を表現しています。
思わず『上手い』と唸ってしまいました。
子供の頃に見てた時は、こういう細かい演出に気付きませんでした。
ユパ様がオウムに追われてるシーンでは、アップテンポで攻撃的なBGMがオウムと一緒にユパ様を追いたてます。
きつねリスのテトがナウシカに噛み付いた後に懐くシーンは有名だと思いますが、その時も懐いた瞬間に民族音楽っぽいBGMが流れるんです。これは今回、意識して見てないとわからない事でした。それだけ、映像と音楽がマッチしてたからだろうと解釈しました。
トルメキアの大型船が虫に襲われている事がわかった瞬間に《トーン》という強い音と共に危機感を煽るBGM。
トルメキア兵がナウシカの父ジルを襲う時と、父が倒れている所をナウシカが見るシーンは、全く同じ音で、驚きと悲しみ、怒りを表していました。
同じ音を短時間で2回繰り返してるとは意外でした。
他にもまだあります。
「雲海に降りてバージを救出する」というセリフの後にリズミカルなBGM。
不時着地を探す時は高い機械音。
そして、ナウシカがオウムに調べられる所でようやくあの『ラン ランララ ランランラン ランランラララー』が聞けます。
腐海の底で目覚めて歩き出すナウシカ。ここで初めて、効果音を伴わなず、優雅で壮大なBGMが流れます。
それまでは、効果音とBGMが常にセットになっていたのに、ここだけ単独でBGMが流れるのです。腐海の底なので風はないし、虫もいない。映像だけでなく、音楽でも状況を語っていたのです。
『ナウシカを置いてわしらだけおめおめと戻ってきてしまった』この時は、パイプオルガン調で悲壮感を表していました。
アスベルが『いけー ナウシカー』と叫んだ後、リズミカルでアップテンポな曲で、急がなきゃと思わせ、
トルメキアのクシャナが『所詮、血塗られた道だ』と言った後は、攻撃的で重く強いBGM。
ペジテの作戦を止める為、おとりを吊るした船に捨て身(丸腰)で突っ込む時、高くて強い、意思を持ったBGMでした。
この様に、意識して見ないと気がつかない様な細かい演出によって、何年経っても色褪せない作品になっていたのだなぁと感心した次第であります。
他のジブリ作品もよく見ると、いやよく聞くと、また違った楽しみ方が出来ると思います。
さて、次はラピュタを見ようっと。