映画【失踪】感想 見事なB級サスペンス映画 人間の知りたいという欲求を巧みに利用した良作
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は【失踪 妄想は究極の凶器】です。主役は、24-TWENTY FOUR前のキーファー・サザーランド。【スピード】に出演前のサンドラ・ブロックも恋人役で出ています。
【失踪】
93年 アメリカ
なめてた度 75
意外性 50
オススメ度 70
総合 71点
これは前回の投稿から出て来たなめてた度が高め、いわゆる期待してなかったけど、意外と面白かった系の映画です。
24-TWENTY FOURシリーズで活躍する前のキーファー・サザーランドと、【スピード】でスターになる前のサンドラ・ブロックが共演している作品です。
2人とも、まだ若手って感じがします。
最初に1つ文句を言いたいんですけど、原題が『THE VANISHIG』なんだから、【失踪】だけでいいのに、何故か『妄想は究極の凶器』なんてふざけたサブタイトル付けちゃって
いらんだろ!
だったら88年のオリジナル版の『バニシング -消失-』でよかったでしょ!
その事に気づいたのか、のちに発売されたDVDでは『失踪』だけになっていました。
この映画の特徴は、最初に犯人らしい人物バーニー(ジェフ・ブリッジス)の《誘拐の練習シーン》から始まるという事です。
誘拐のシーンじゃないですよ。誘拐の練習シーンです(笑)
私は「これはもしや、犯人と思わせておいて実は…」の展開なのか?と思いながら見てました。
………あーどうしよう。……言いたいなぁー
………どうしよう………言っちゃおうかな
えっーーと………
こいつが犯人です❗
ごめんなさい。言っちゃいました。ひねりとかどんでん返しはありません。
皆さん、犯人こいつです。
基本、ネタバレなしのこのサイトで何故バラしちゃうのか?
それは、この映画の楽しみ方が、《犯人は誰か》ではなく、
何故彼女は突然いなくなったのか?
そして彼女はどうなったのか?
この2つを、主人公と一緒に、同じ気持ちになりながら知ろうとする。そういう映画だからです。
3年以上にわたり、失踪したダイアン(サンドラ・ブロック)を探し続けたジェフ(キーファー・サザーランド)ですが、新しい恋人リタに説得され、探すのを諦めます。
すると、このタイミングでバーニーがジェフの前に現れ、犯人は自分だと告げます。
ジェフは怒りに任せバーニーをボコボコにしますが、バーニーは、
『ダイアンがどうなった知りたければ一緒に来い。彼女と同じ体験をしてもらう。ついて来ればわかる。』
と提案してきます。
普通ならついて行くはずわけありませんが、バーニーの放つ〈こいつ、やばい奴だ〉という雰囲気で、これ以上殴っても、彼女の事は喋らないとわかります。
彼女がどうなったか。それだけを知りたいジェフは、従うしかありません。
まさにここがこの映画の醍醐味です。
見てるこっちを、完全にジェフと同じ気持ちにさせる(彼女がどうなったか知りたい)。
その後にジェフに、完全に私たちがして欲しい動きをさせるのです(犯人の言うことを聞く)。
それにより、彼女がどうなったのかを知る事が出来ます。
上手い作り方です。
人間の知りたいという欲求を巧みについてきます。
結末に興味を持った方は、ご自分の目でお確かめください。