映画【散歩する侵略者】感想 宇宙人侵略物の新しい概念で私達の心を奪いにくる作品
こんにちは😃ごんピクシーです^_^
本日は、宇宙人侵略物の中で概念を奪うという新しい切り口を見せてくれた映画【散歩する侵略者】を紹介します。
【散歩する侵略者】
2017年9月9日公開
設定ユニーク度 80
オススメ度 75
総合 68点
数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。夫は会社を辞め、毎日散歩に出かけていく。一体何をしてるのか…?
その頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井は取材中、天野という謎の若者に出会い、二人は事件の鍵を握る女子高生・立花あきらの行方を探し始める。
やがて町は静かに不穏な世界へと姿を変え、当たり前の日常は、ある日突然終わりを告げる。 〔オフィシャルサイトより〕
最初に映画の予告編を見た時、めちゃくちゃ見たいと思いました。
絶望がやってくる。愛してる人の姿で
世界は終わるのかもしれない。それでも、一緒に生きたい。
『なるほど。それ、もらうよ。」
家族、仕事、所有、自分 彼らは私たちの大切な『概念』を奪っていく。
こんな感じのフレーズで、非常に興味をそそられました。
観終わっての感想を一言で言うと
「前半は良かったんだけどなぁ。」
となりました。
決して後半がすごく悪いという訳ではありません。
ただ、何かが足りなかった。
まず、良かった点は俳優の演技。ハマってない人が一人もいませんでした。
加瀬鳴海役の長澤まさみの
「あーもう、やんなっちゃうなぁ〜。」
の言い方。サイコーでーす。
加瀬真治役の松田龍平の犬に襲われた後の
「話しの通じる相手じゃなかった!。」
笑えました。
彼は、ひょうひょうとした役が多いから(今回も)何を演じてもこうなっちゃうと思ってる人もいるかも知れませんが、映画【劔岳 点の記】のちょっと切れやすい兄ちゃんの役も上手いですよ。
今回、一番良いと思ったのは、侵略者の天野役の高杉真宙くん。
彼はもうすでにちょっと顔が宇宙人ぽい(いい意味で)から雰囲気抜群でした。
ジャーナリストの桜井役の桜井の長谷川博己さんに
「君は?」と質問されて、
「君はなんだ。きちんとしゃべれ。」
この会話のちょっとずれた感じ。これで、
あー、この映画 好きだな ってなりました。
普通、序盤で心掴まれると、その後どんな展開になっても、だいたい最後まで楽しめるはずなのに、どこかで離されてしまった様です。
一体どこで❓
冷静に気になった所を書き出してみます。
- 恒松祐里さん演じる立花あきら。彼女の演技自体は素晴らしかったけど、設定が強いのか弱いのか?頭良いのか悪いのか?
- 笹野高史さん演じる品川。お前は一体何だ❗️
- 品川の部下たち。弱すぎる。服がダサい。何だ❗️
- 満島真之介さん演じる丸尾。所有という概念を失うとああなりますか?何の演説ですか?
- 桜井の演説はまるでタイトルを言いたいが為にある様に感じた。
- 3分で勝てるならそもそも概念なんていらなくない❓
この辺りの引っかかりが解決しないまま話しが進んだので、なんかスッキリしないってなったのだと思います。
ストーリーは面白いし、展開も悪くない。会話も結構笑えるので、細かい事に引っかからない人は楽しめるはずです。
そして、人間が最後に奪われた概念は何だったのか。
この映画の1番重要なテーマになっています。
映画の前段階となるドラマがWOWOWで見られる様です。
スピンオフドラマ【予兆 散歩する侵略者】
9月18日スタート (全5話)