映画【ロード・トゥ・パーディション】感想 トム・ハンクスがマフィアの殺し屋を演じる
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、トム・ハンクスが珍しくちょいダークな役を演じた【ロード・トゥ・パーディション】です。
【ロード・トゥ・パーディション】
日本公開2002年10月
理想の父親度 90
オススメ度 75
総合 76点
トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグといった新旧実力派スターを揃え、大恐慌時代のシカゴを舞台に、マフィアの世界の掟と、父と息子の絆を描いた人間ドラマ。
『ロード・トゥ・パーディション』
うーん、なんかパッとしないタイトルだなぁ。
最初の印象はこんな感じでした。
どんな物語なのか、内容を全く知らないで観たので、このパーディションという聞き慣れない言葉に違和感を感じたのかも知れません。
でも観て見たらこれがなかなかの傑作で、タイトルで損してるなぁと思いました。
もっとカッコいい感じのあるでしょ!
それが観てる途中で、この映画は親子2人がパーディションという街に向かうロードムービー的要素があるって事に気づくのです。
さらにパーディションとは『破滅』という意味もあり、『破滅への道』と『パーディションシティへの道』というダブルミーニング(2つ以上の解釈が可能)になっていました。
映画を観終わった後だと、なかなかいいタイトルだったんだなと、観る前と逆の感想を持ちました。
聞くところによると、試写会の時の仮のタイトルは【狼は天使の匂い】だったそうで、これだと全く意味がわかりませんね。
新旧実力派スターの共演というのもあるけど、1番良かったのは子役のマイケル・サリバン・Jr.を演じたタイラー・ホークリン君です。
実に素晴らしい演技でした。
殺された家族の復讐の為に父親(トム・ハンクス)が何をしようとしてるのか、まだ完全に理解はしてないけど、全くわからない訳でもない。
微妙な歳頃の少年を、顔の演技で魅せてくれました。
あとは監督のサム・メンデスの演出も素晴らしかった。
ラストの方の決定的な銃撃戦の時、銃声を完全に消して、代わりにスローな音楽が流れていました。
これにより、
憎しみと同時に、悲しみややるせなさが現れていて、派手さはないけど良い演出でした。
さすが【アメリカン・ビューティー】でアカデミー監督賞を取っただけはあります。
殺し屋のジュード・ロウは、役作りで実際に頭髪を抜いたそうですが、後半は帽子被ってたからあまり意味なかった様な……。
ダニエル・クレイグはまだジェームズ・ボンドになる前ですかね。ゲス野郎だけど、父親には逆らえない小物感が出ていました。
そしてポール・ニューマン。
彼がファミリーのボスとして君臨している事で、映画全体がバシッとしまっていました。
サリバン(トム・ハンクス)が父と慕う彼に銃を向けるシーン。
名シーンになったと思います。
ラストの海辺の家に到着し、これで終わりか。なかなかいい映画だったなぁと思ってたんですが、
あれ、何か忘れてる気がする。
そういえばあいつどうなったんだっけ?
と思ってたら〇〇〇〇な展開があり、そして本当のラストに繋がっていきました。
ラストカットは、こうなったら良いなぁって思ってた通りになって気分良く観終わりました。