映画【彼女が目覚めるその日まで】感想 原因不明の病と闘った1人の女性と家族の奇跡の物語
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
2018年最初にレビューする作品は、原因不明の病と闘った1人の女性と、治ると信じ続けた人々を描いた作品【彼女が目覚めるその日まで】です。
【彼女が目覚めるその日まで】
劇場公開日2017年12月16日
演出 95
オススメ度 80
総合 76点
ニューヨークポスト紙で働く21歳のスザンナ(クロエ・グレース・モレッソ)は、恋も仕事も順調だった。ところが、幻覚や幻聴に悩まされ始め、全身が痙攣する激しい発作を起こして入院してしまう。いくら検査をしても異常はなし。次第に会話もできなくなるが、家族と恋人は決して諦めず、彼女が治るのを信じ続けた。
私は予告編を観て少し勘違いをしていました。
主演の女の子はすぐに倒れて意識不明になり、その後の家族の頑張りを描いた映画だと思っていたのです。
なので観ていて
「なかなか倒れないなぁ」
「まだ倒れないの」
「倒れなきゃ話進まないんちゃうの」
と、若干イライラしながら観ていました。
わたくし、勘違いをしておりました。
この映画は、倒れてからの話だけではなく、
倒れるに至るまでの
- 彼女の精神状態
- 病状の進行具合
- 周りの反応
- 医者の診断手順と方法
などを、丁寧に描いた作品なのです。
そうとは知らずイライラしてしまってすいませんでした。(土下座)
そうと分かればこの映画、素晴らしい事ばかりです。
まず何より、主演のクロエ ちゃんが素晴らしい。(そして可愛い)
襲いくる得体の知れない病状。
いくら検査をしても異常なしと言われる辛さ。
自分がどうなってしまったのかわからないもどかしさ。
それらを見事に演じています。(そして可愛い。)
次にクロエちゃんの同僚で友達役のマーゴ(ジェニー・スレイト)。彼女は最近【ギフテッド】でもいい味出してましたが、今回もとても良かった。
【ギフテッド】レビュー参照
お見舞いに来た時の、無理に明るく振る舞う感じ。そして帰って行く時の悲しさの表現。
ジェニー・スレイト。
今後活躍が増えそうなので、覚えておいた方がいいです。
他にも、上司のリチャード(タイラー・ペリー)も厳しさの中に優しさもある感じで良かったし、恋人のスティーブン(トーマス・マン)も、最初は頼りなさそうですぐに居なくなると思ってたら、最後まで離れないし。
それから両親の演技も良かったですね。
お母さんは芯が強そうで、どこかで見た事あると思ったら、マトリックスシリーズのトリニティでしたか。どうりで。
しかし何より素晴らしいのは、監督の演出です。
プロデューサーのシャーリーズ・セロンが見込んで、自ら監督を依頼したというジェラルド・バレット監督。
1番良いと思ったのは、スザンナ(クロエ)がオフィスで発狂して大声を出したときに、
その場に居合わせた人達のリアクションがとてもリアルだった事です。
これ、簡単そうに見えて実は難しいんですよ。
日本のドラマとかだと、何かあったときに周りは大袈裟にリアクションをとってしまうもの。そうしないと伝わらないと思ってしまってるんですね。
今回、彼女が発生した時、周りの人達はみんな驚いてはいましたが、必要以上にリアクションはせず、一旦静観しようとしていました。
『監督わかってる〜。』
その他にも、わかってる演出が数多くあり、おかげで細かいことを気にする事なく物語に集中できました。
上映館が少ないって事が唯一の不満です。