映画【万引き家族】感想 家族を超えた絆を描く
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した作品【万引き家族】です。
【万引き家族】
2018年6月8日公開
怪物度 95
オススメ度 80
総合 74点
都会の真ん中にポツンと取り残された今にも壊れそうな平家に、治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀(松岡茉優)の4人が転がりこんで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝(樹木希林)の年金だった。足りない分を治と祥太が万引きをして補っていた。
冬のある日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。すぐに返すはずが、虐待されていた女の子の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。
平和に暮らしていた6人だったが、ある事件をきっかけにバラバラになり、それぞれの秘密も明らかになっていく。
あーーー、なんでしょうこの感覚。
難しい!難しいよ是枝監督❗
観終わってすぐには感想を書けそうにありません。
まず、このブログは基本ネタバレなしで書いてますが、この作品に関しては、ネタバレなしでは深い感想を何も書けないと言わざるを得ないです。(でも書きますけど)
観た人に訴えかけるテーマが深すぎる❗
余韻だけで3日くらい浸れそうです。
それでいて、はっきりとした答えを提示してはくれないのですから、意地悪な作りだなぁと思いました。
個人的には、勧善懲悪ものですっきり終わって、「あー面白かった。さて、飯でも食って帰りますかー。」となるタイプの映画が好きなのですが、これは全く違う映画となるわけです。
でも、一言で言えば面白かったとなるでしょう。
なぜか❓
それは
主要キャスト6人の演技が素晴らしかったから
です。
その中でも、特に今回際立っていた2人について話していこうと思います。
まず、安藤サクラさん。
前からすごいとは思ってましたけど、ここまですごいとは!
まさに演技の怪物❗
カンヌの審査員であったケイト・ブランシェットに、
「今後映画であの泣き方をしている人を見たら、彼女の真似をしていると思うわ。」
と言わしめた終盤でのあの泣き方。
あれは多分、監督からの細かい演出はなかったと思いますね。
おそらく監督は、彼女の演技に全て任せていて、もしかしたら彼女が絞り出して言ったあのセリフも彼女の内から出てきたセリフなんじゃないでしょうか。
現在、若手の女優の中で抜群の演技力を誇る松岡茉優にして、
「安藤サクラさんは誤解を恐れずに言えば迷惑な存在」
と、一緒に仕事をして安藤の演技を間近で見る事で、自分の演技力のなさを痛感してしまう、と言わしてしまうほどなのです。
そしてもう1人の怪物
樹木希林さん。
もう大ベテランですから今更感もあるんですが、これは私ではなく、誰かが言っていた事を引用したいと思います。
『安藤サクラという怪物によって樹木希林のリミッターが外れた!』
これを聞いた時、まさにそうだと思いました。
樹木さんから見たらまだまだ若手の安藤サクラ。彼女の演技を見て
久しぶりに本気出しちゃいました😏
って声が聞こえた気がします。
あと、子役2人も良かったですね。
特に祥太を演じた城桧吏(じょうかいり)君。
【誰も知らない】の柳楽優弥を彷彿させるたたずまいで将来が楽しみです。
観終わったあとにしばらく考えてしまう難しさもありますが、大変深い余韻に浸る事ができる作品です。オススメします(^。^)
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