映画【死の谷間】感想 地上に残った最後の3人
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、核汚染により、ほとんどの人類が死滅した地球で、奇跡的に生き延びた男女3人を描いた作品【死の谷間】です。
【死の谷間】
2015年 日本公開2018年6月23日
サスペンス度 30
食い入る度 80
オススメ度 75
総合 72点
核汚染により死の灰に覆われた世界。唯一の生存者だと思っていたアン・バーデン(マーゴット・ロビー)は放射能汚染を免れた小さな谷で暮らしていた。
ある日、防護服を着たジョン(キウェテル・イジョフォー)と遭遇する。ジョンは汚染された滝壺で水浴びをして体調を崩すが、アンの看病により回復しお互いの距離を縮めていった。
しかし、もう1人の生存者ケイレブ(クリス・パイン)が現れたことで、彼女たちの関係は狂い始める。
主な出演者が数人という映画はいくつかありますが、この映画は最後まで完全に3人しか出てきません。
とても大胆な作りですが、思い切った演出のおかげで、少ない登場人物たちの心情を考えながら鑑賞することが出来るのです。
さらにうまい!と思ったのが、上映開始から一切言葉による説明がないという事です。
いい意味で不親切設定。
その分、これはどういう事なんだろう?とかどういう状況なんだろう?というのを観ながら考えなければならず、自然と物語に入り込める訳です。
「いいかー!防護服着てるだろ、ってことは? 言わなくてもわかるだろう❓」
「いいかー!他に誰もいないだろ、ってことは?言わなくてもわかるだろう❓」
まるでそう言われてるみたいです。
静かな立ち上がりだけど、不親切設定と場面がポンポン切り替わるおかげで退屈しません。
荒廃した街並みの中を女性が1人探索するのも絵になり、オープニングとして100点が出ました。
そして1人目の男ジョンが現れます。
熱心なキリスト教徒のアンに対し、科学者のジョンは全く神を信じていないそぶりで、2人がいい感じになるとは到底思えません。
しかし、核汚染を免れた小さな谷で居るのは男女2人だけ。
ジョンは本当に紳士で、アンの事を大切に思っています。
少しずつ心が近くなっていく2人。
そこに2人目の男ケイレブが登場。
クリス・パイン いや〜、かっこいいなぁ^_^
これで登場人物は全て出揃いました。
ここから3人の思惑がどう交差していくのか?
一応、サスペンスっていうくくりにされてますが、あくまで人間の心理を丁寧に描いた作品なので、怖さを助長するような変な演出はありません。
観終わった直後はちょっとだけ物足りないと思いましたけど、時間と共に自分の中で消化されていく作品となっていました。
誰かと一緒に観たのなら、必ずラストについて語り合いたくなるはずです!
気になった方は是非❗