映画【空飛ぶタイヤ】感想 世紀の大逆転劇
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、ベストセラー作家の池井戸潤の同名小説を初めて映画化した作品【空飛ぶタイヤ】です。
【空飛ぶタイヤ】
2018年6月15日公開
完成度 95
オススメ度 90
総合 85点
ある日突然起きたトレーラーの脱輪事故により、1人の主婦が亡くなった。整備不良を疑われた運送会社社長の赤松(長瀬智也)は、トラックの構造自体の欠陥に気付き、製造元であるホープ自動車の沢田(ディーン・フジオカ)に再調査を要求する。しかし、なかなか進まない調査に苛立った赤松は自ら独自の調査を開始。すると、大企業によるリコール隠しが行われていた事に気付き……。
骨太な映画に出会いました。
ストーリーはだいたい予告編で見て知っていたし、実際思った通りに話は進んでいきます。
そして予想外のどんでん返しや、誰かの裏切りなどもありません。
想像通りの展開をただ見せられてるだけなのです。
それなのに、それなのにです。
めちゃくちゃ面白い❗
予定調和のストーリーでなんでこんなに面白いの❓
大変満足なこの映画。自分なりになぜ面白いのか分析してみました。
- 演出が素晴らしい!
主演の長瀬智也と敵対関係になるディーン・フジオカ。
彼が上場企業の社員らしく丁寧な対応をした後、ぼそっと
「知るかっ!」
「もうどうなっても知らないぞ。」
など呟くように言うんです。(独り言で)
この辺りが実にリアルで見応えがあり、演者が素晴らしいのはもちろん、演出の妙だと思いました。
それから、長瀬智也 ディーン・フジオカと共に主役級の3人のうちの1人井崎を演じた高橋一生。
彼はとても大事な役どころですが、実は主役の2人と全く絡まないのです。
一度も同じ画面に入らない。
気にしなければわからないくらいの事ですが、面白い作り方だと思います。
あともう1つ。
刑事役の寺脇康文が家宅捜査に来た時、
「ご迷惑にならないようにちゃっちゃとやっちゃうよー。」
って言うんですけど、ほんと嫌〜なセリフなんですよ。
でもこの嫌〜なセリフ。最後の方で全く同じ使い方されてるんですけど、この時は実に爽快に聞こえるのです。
この辺りは本当に演出が素晴らしいと思いました。
- ムロツヨシが良い!
人の死が関わった事故の話なので、必然的に内容は暗くなりがちです。
シリアスな展開が続く中、ムロツヨシがぼそっと言うセリフで毎回ちょっとホッとします。
絶対に必要ってわけじゃないけど、彼がいるといないとではテイストがだいぶ変わってくるので絶対必要です。(どっちやねん!)
- 敵役がぴったり
嫌味な敵役をやらせたらNo.1の岸部一徳。
嫌味なだけじゃなく、クレバーで戦略性もあり、かと思えば部下に対して暴言をぶちまけたりもする。
敵役としてこれ以上ない完璧な人物像を演じてくれました。
他にも良かった人を挙げたらきりがない というより、良かった人しかいない!と言ってもいいですね。
おそらく、今年のベスト10には間違いなく入ると思います。オススメです(^_^)
【2018年度劇場鑑賞映画ベスト10】レビュー参照
こちらはWOWOWで放送されたドラマ版です。
【早期購入特典あり】空飛ぶタイヤ 豪華版(初回限定生産)(オリジナルBIGしおり3種セット付き) [Blu-ray]