映画【わがチーム、墜落事故からの復活】感想 シャペコエンセの復活を描いたドキュメンタリー
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、2016年に飛行機事故によってクラブ存続の危機に陥ったブラジルのサッカーチーム「シャペコエンセ」の再建に向けた道のりを追ったドキュメンタリー【わがチーム、墜落事故からの復活】です。
【わがチーム、墜落事故からの復活】
2018年7月6日公開
構成 90
オススメ度 80
総合 79点
2016年11月28日、南米大陸選手権コパ・スダメリカーナの決勝へ向かう為、ブラジル1部リーグ・セリエAのサッカーチーム、シャペコエンセの主力選手と首脳陣らを乗せたチャーター機がコロンビア郊外で墜落。監督、コーチ、選手、解説者、記者ら乗客77人中71人が命を落とすという大惨事となった。ほとんどの選手とスタッフを失い、新シーズン開幕に向けてゼロからの出発を余儀なくされたシャペコエンセのチーム、サポーターが一丸となった奇跡の復活劇が描かれる。
私は、ドキュメンタリー映画は実はそれほど好きではありません。
出来ればドキュメンタリーではなく、ヒューマンドラマとして、役者に演じてもらった方がよかったんじゃないかと思いながら観始めました。
するとすぐに、
「いや、これはドキュメンタリーで観るべきだ。」
と思い直したのです。
そう感じた1番の理由は当事者たちの表情です。
映画は冒頭、生き残った3人の選手たちのインタビューから始まります。
最初の5分観ただけで
「あー、もうこの映画観てよかった!」
ってなりました。
すげー伝わってきます。
事故のショック、死んでしまった同僚への想い、生き残った事への感謝、罪悪感、これからの不安……。
彼らの生の声を聞くだけで価値があると思いました。
生き残った3人の1人、アラン・ルシェウ
エリオ・ネト
事故の後すぐに、シャペコエンセは新シーズンに向けて再出発しなければなりません。
それが死んでしまった人たちへの弔いになると誰もが思ったからです。
しかし、急遽集めたチームでは簡単に勝てるわけもなく連戦連敗。
そこで監督は、昔のチームの事は忘れて今のチームの戦い方をしようと言い、それを受けて奮起したチームはその後連戦連勝。
すると今度は、昔のチーム(2016年の)を忘れたのか?と遺族がクラブ側を訴えてきたりするジレンマが。
この辺りを本当にうまく、そして淡々と映像に落とし込んでいく監督の手腕が光りました。
基本的には時系列順に話しが進んでいきますが、時折2016年のチームの映像を効果的に挟んでいて、それもうまい作りだなぁと思います。
数々噴出する問題をどう乗り越え、シャペコエンセはいかに復活を遂げたのか❓
モヤモヤしたまま終わるような事もなく、観終わった後にスッキリした気分になれる作品です。サッカー好きはもちろん、サッカーを知らない人にもオススメします。