映画【ファースト・マン】感想 ララランドのコンビが再びタッグを組む
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、人類で初めて月面に降り立った宇宙飛行士ニール・アームストロング船長の半生を描いた作品【ファースト・マン】です。
【ファースト・マン】
2019年2月8日公開
リアル度 90
オススメ度 80
総合 72点
娘を病気で失った悲しみを拭い去るように、国家プロジェクトに打ち込むニール(ライアン・ゴズリング)。やがて人類初の月面着陸計画の船長に抜擢されるが、それまでには多くの尊い人命の犠牲があった。多額の税金を投入してまで月に行く意義が問われる中、ニールはただひたすらに月を目指すのだった。
「ララランド」のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングが再びタッグ組んだ!
との事ですが、わたくしララランドを観ておりません。
チャゼル監督の作品も初めてだと思いますが、まだ34歳とは!
この監督がサスペンス映画を撮ったらめちゃめちゃ怖いのができると思います。
だって「ファースト・マン」は史実を元に作られた映画で、サスペンスじゃないのになんかずっと不穏な空気感が漂ってるんですよ。
ずっと息苦しい感じがして、この息苦しさが主人公たちクルーが感じてる不安を表しているのかなと思いました。
とにかくカメラワークが独特で、例えば訓練機に乗ってる時は、訓練機を外から映した俯瞰の絵は見せないんです。
常に主人公と同じ目線でしか状況を把握できず、狭いコックピットの小さな窓から見える景色だけが全てなんです。
しかもめっちゃ揺れるから酔っちゃう人もちらほら見受けられました。(私は平気でした。)
あと良かったのは音の演出です。
轟音で唸るエンジン音。コックピット内のメーターもガタガタと音を立てながら振動しています。
ここぞとばかりに映画のお供であるポップコーンを頬張ります。
すると突然無音に。
今まで轟音だったため、完全に無音になるともはや無音がうるさいくらいです。
このメリハリのおかげで、無音状態の時の映像の臨場感が増し、音により映像が際立つという不思議な演出が可能になっているのです。
演出ということでいえば、ライアン・ゴズリングの静の演技と、妻のジャネットを演じるクレア・フォイの動の演技。
2人の対比が面白いと思いました。
ギリギリまで耐えて、耐えてからの爆発するような本音をぶつける台詞。
クレア・フォイは「蜘蛛の巣を払う女」でも良い演技でしたが、こちらの危険と隣り合わせの夫を持つ妻役も見事でした。
【払蜘蛛の巣をう女】レビュー参照
映像と音が素晴らしいこの作品。
映画館で観ないなんてもったいないですよ。
個人的にはもう少し明るい雰囲気の方が好きなんですが、映画館でアームストロング船長と一緒に、貴重な月面着陸を味わってみてはいかがでしょうか。
そして船長は月面に着陸後、最初に何をしたのか?これも見どころの1つになっています。
ファースト・マン 上: 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生 (河出文庫)
ファースト・マン 下: 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生 (河出文庫)