映画【グリーンブック】感想 ガサツなのに可愛いヴィゴ・モーテンセン
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、まだ人種差別が色濃く残る60年代のアメリカで、黒人ピアニストとイタリア系白人運転手の2人が、旅を通して友情を深めていく姿を描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したヒューマンドラマ【グリーンブック】です。
【グリーンブック】
2019年3月1日公開
ガサツ度 90
友情度 90
オススメ度 80
総合 75点
ナイトクラブの用心棒として働いていたトニー(ヴィゴ・モーテンセン)。改装工事の為しばらく無職になってしまったところ、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のツアー運転手として働くことになる。
生まれも育ちも違う2人は事あるごとに衝突を繰り返すが、旅をしていく中で次第にお互いを認め始め、友情を深めていくのだった。
こういう友情を扱った作品は大好物で、しかもロードムービーときたらそれだけでヨダレもんです🤤
予告編で何度か観た展開だけで胸が熱くなっていたので、なるべく期待値を上げ過ぎないように気をつけて鑑賞しました。
まず気になったのが主人公トニーのガサツさ。
なんなんですか!こいつのガサツさは❗️
実生活でこんな奴いたら絶対距離を置きます。
第一印象は嫌いです。
でも、妻には優しいし子供からも好かれていますね。
まぁ仕方ない。許してやるか🤨
という感じで見ていると、少しずつ彼に対する感情が変化していきました。
それは
ガサツなのに可愛い
って事に気付いてきたからです。
例えば、路駐した近くに消火栓があって違法になるから、消火栓にゴミ箱を被せて誤魔化そうとするところとか、ドクター・シャーリーに怒られてポイ捨てした紙コップを取りに戻るところとか。
あと妻への手紙を言われるままに書くところとか可愛いですよね。
もう悪ガキがそのまま大人になったような人ですね。
あれ❓不思議。このあたりまで観てるともう嫌いじゃないかも。
この嫌いじゃないかもという感じは、トニーのドクター・シャーリーに対しての感情に似てるかも知れません。
最初は「黒人のくせにお高くとまりやがって」くらいに思ってたのに、一緒に旅をする中で彼の人柄を知り、彼の苦悩を知り、そして彼が奏でるピアノのファンになっていく。
はっきり言うと好きになっていて、2人の間には何者にも代え難い友情が芽生えているわけです。
ドクター・シャーリーが抱える苦悩の中で印象的だったのが、彼が白人だけでなく、同じ黒人からも受け入れられていないことです。
そりゃそうですよね。
多くの黒人が肉体労働を強いられる中、白人にピアノを聴かせることで裕福な生活をしているのですから。
この苦悩をトニーに全力でぶつけるところが1番グッときました😭
アカデミー賞では作品賞他、アリさんが助演男優賞を受賞し話題ですが、私はやはり主演のヴィゴ・モーテンセンのガサツなのに可愛いという離れ業に1票を入れたいです🤤
きっと彼の次回作は「ミスター・ガサツ」に違いないでしょう。