映画【バイス】感想 アメリカの闇に光を当てた力作
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、アメリカ史上最も権力を持った副大統領と呼ばれ、9.11以降アメリカをイラク戦争へと導いたとされるディック・チェイニーを描いた問題作【バイス】です。
【バイス】
2019年4月5日公開
社会派度 90
笑える度 20
オススメ度 75
総合 50点
ただの呑んだくれ青年だったチェイニー(クリスチャン・ベール)は、のちに妻となるリン(エイミー・アダムス)に叱責されたことをきっかけにして政界へと足を踏み入れる。
やがて頭角を現したチェイニーは、数々の役職を歴任後、ジョージ・W・ブッシュ(サム・ロックウェル)政権で副大統領の座にまで上り詰め、やがて影の支配者へとなっていく。
最初に言っておきます。
私、この映画嫌いです‼️(by大島優子)
細かく言えば、チェイニー副大統領が嫌いです。
最後までチェイニーを好きになれませんでした。
いや、好きになる必要は全くないんですけど、少しでも思想を理解できれば嫌いにはならなかったんじゃないかと思うわけです。
中盤、体調を崩して倒れ、娘たちに「愛してるよ」なんて言うセリフも、なんだか白けた気持ちで見ていました。
なんでこんなにチェイニーが嫌いなんだろうと考えると、何を考えてるかわからないところや、勝ち馬に乗ろうとするこずるいところが自分とダブって、自分のダメなところをずっと見させられている感じだったからかも知れません。
なので私にはこの映画を正しく評価できそうにありません。
せめて最後にいいことして終わるとかあればまだ良かったですけどね。
映画としては好きになれなかったけど、キャストは素晴らしかったです。
主演のクリスチャン・ベールは、チェイニーの若い時はまだ認識できたけど、年老いたらクリスチャン・ベール感ゼロでしたね(良くも悪くも)。
出落ち感がすごかったのがジョージ・W・ブッシュを演じたサム・ロックウェル。
めちゃくちゃ似てて良いんですけど、これじゃあサム・ロックウェルじゃなくてもいいんじゃないですかね。
彼にはやっぱり、「スリー・ビルボード」のレイシスト警官の様なクレイジーな役をやってもらいたいです。
もったいない❗️
それから、パウエル長官を演じたタイラー・ペリー。
もうこれはほとんど本人ですよね!
タイラー・ペリーさんは、2017年公開の「彼女が目覚めるその日まで」で、主人公クロエの理解ある良き上司役を演じていました。
その時すごくいい役者だなぁと思ったんですけど、これじゃあ顔が似過ぎててその印象しか残らないですよね。
もったいない❗️(パート2)
その点、リン・チェイニーを演じたエイミー・アダムスは、表情がよくわかって彼女の良さが出ていました。
なんだか役者の事しか言ってない気がしますが、内容自体は1度は観ておくべき作品なんだと思います。
あの時、誰もが正しい判断を出来なかった、という教訓の為に……。
【スリー・ビルボード】レビュー参照
【彼女が目覚めるその日まで】レビュー参照