映画【轢き逃げ 最高の最悪な日】感想 石田法嗣と毎熊克哉という若手を発掘
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、俳優・水谷豊の長編映画監督第2作目で、1つの轢き逃げ事件から浮き彫りになる人間の闇を、加害者、被害者の両親、事件を追う刑事と3者の立場から丁寧に描いた作品【轢き逃げ 最高の最悪な日】です。
【轢き逃げ 最高の最悪な日】
2019年5月10日公開
笑える度 70
泣ける度 85
オススメ度 75
総合 76点
結婚式の最終打ち合わせに向かう宗方秀一(中山麻聖)。一緒に行く森田輝(石田法嗣)が待ち合わせに遅れた為、秀一は車を飛ばし、渋滞を避けようと脇道に入った。そこで1人の女性をひいてしまい、動転した秀一はそのまま走り去ってしまう。
被害女性の両親時山光央(水谷豊)と千鶴子(壇ふみ)は悲しみのあまり塞ぎ込んでいた。
そこに警察から犯人逮捕の一報が入るが……。
思ってた話しとかなり違った😵
皆さんも映画を観てこんな時ないですか?
「コメディだと思ったらめっちゃシリアスじゃん!」とか、
「ラストめっちゃホラーじゃん!」など。
予告編とかの前情報でだいたいこんな話しなんだろうなぁと思ってたら、予想外の展開に驚く事ありますよね。
この映画もまさにそんな感じでした(いい意味で)。
最初は30分は、轢き逃げ犯の2人心情を描いたパートが続きます。
ただなんていうか、演技が下手なのか演出が下手なのかわかりませんが、観ていてイライラしちゃいました。
轢き逃げ犯の心情とかどうでもいいよ‼️
そもそも逃げるなよ!
こっちはそんな心境なのに、犯人パートが長いから血圧上がっちゃってますよ。
っていうか、
全然水谷豊出てこねーじゃん!by寺田心
これは映画のチョイス失敗だったかな😔
と思ってたらようやく登場。
事故現場でたたずむ彼を見てると込み上げるものがありました。
つい先程、犯人の心情なんかどうでもいいと言いましたが、30分も彼らを見てるとちょっとだけ可哀想にも思えてきます。
結婚式直前にもかかわらず、いつ捕まるかもしれない恐怖で冷静じゃいられません(自業自得ですが)。
まさかこのまま逃げ切れるとは思えないけど、はたしてどうなるのか⁉️
と思ってたら刑事の登場です。
ベテラン刑事の柳(岸部一徳)と若い新米刑事の前田(毎熊克哉)。
実は私の中で、
この映画の評価ポイントの半分強をこの2人が占めています。
まずは岸部さん。
映画【空飛ぶタイヤ】の時の様な、嫌〜な悪役を演じたら右に出る者はいないと思うんですが、今回のほんわかしたベテラン刑事役も完璧でした。
そして今回激推ししたい毎熊(まいくま)さん。
毎熊さんが演じた前田という若手刑事は、全然空気読まないんですよ。
岸部さんが水谷さんと大人の話しをしっとりとしたいから、前田に先に会計して来いと席を立たせたのに、こいつすぐに戻って来るんです。
岸部さんが一言
「早いな」
ちょっとだけ笑わせていただきました。
その他にも彼がちょいちょい笑わせてくれるので、轢き逃げという重いテーマを扱っているのに適度な軽さが感じられるのが良かったです。
物語は後半に思いもよらない展開を迎えます。
詳しくは書きません。知らないで見たほうが絶対面白いから。
最後に一言だけ言わせてください。
壇ふみの涙はずるい!(褒めてる)
【映画パンフレット】 轢き逃げ 最高の最悪な日 監督 水谷豊 出演 中山麻聖、石田法嗣、小林涼子、毎熊克哉、水谷豊、檀ふみ、岸部一徳