映画【パラドクス】ネタバレなし感想 ループ物最高傑作 脚本家天才かよ!
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、無限に繰り返される空間に閉じ込められた人々の苦悩と運命を描き、世界各地の映画祭で注目を集めたメキシコ映画【パラドクス】です。
【パラドクス】
2014年制作 日本公開2016年1月12日 101分
ハラハラ度 50
スッキリ度 80
オススメ度 90
総合 83点
刑事に追われていた兄弟がとっさに逃げ込んだビルの非常階段。逃げる途中で刑事に足を撃たれ兄が重傷を負ってしまう。助けを求める弟。刑事も責任を感じ出口を探して1階まで降りるが何故か最上階の9階に戻ってしまう。
一方、車で一本道を走行していた4人家族は、いくら走っても同じ場所に戻ってしまう事に気づく。持病の喘息の発作を起こし苦しがる娘。出口を求めて必至に走り続けるが……。
これ考えたやつ天才かよ!
鑑賞後に思った事です。
閉じ込められる系(その中でもこれはループ系に属する)でオススメされた作品。
まず言っておきたい事が1つ。
ジャケット詐欺がひどい!
最初にオススメされた時にジャケット(パッケージデザイン)を見て、女の人が血を流し泣き叫んでいるから、てっきりサスペンスホラーだと思っちゃいました。しかもちょっとグロ系の。
でもあのジャケ写なら誰でも思いますよね。
もったいぶってもしょうがないのではっきり言っちゃいますけど、めちゃめちゃ良質なシチュエーションスリラーですよ。
ハラハラ感はあまりないけど、この先一体どうなっていくのか?目が離せませんでした。
物語は開始5分くらいで、すぐにループする非常階段に閉じ込められます。早いですね。
突然のループに戸惑う刑事マルコと兄弟のカルロスとオリバー。
観ているこっちもすぐにその世界観に引き込まれました。
面白いのが、階段の1階に自動販売機があるんですけど、中身の商品も無限ループするって事です。
水は無限に飲めるし、パンやカップラーメンも食べ放題。
ということは、これからどうするかをじっくりと考える時間があるということです。(兄のカルロスは撃たれてますが)
こういう映画の何が楽しいかって、自分が主人公になったつもりでどう行動するかを考えながら観られるところですよね。
食料も水もなかったらあるのは絶望だけです。
とりあえず水、食料があれば気持ちだけは切れずにいられます。(何度も言うがカルロスは撃たれている)
さて、彼らはこの無限ループ地獄から脱出できるのか?
と思ってたら、場面が切り替わりました。(えっあの3人どうなるの?)
今度は夫婦と子供2人の4人家族が主役の様です。
家族で旅行に出かけますが、途中でガソリンスタンドに寄った辺りから様子がおかしくなってきました。
いくら走ってもまた同じスタンドに戻ってしまうのです。
さぁ、無限ループ地獄の始まりです👽
この後は、「非常階段の男達」と「一本道の家族」という、全く違う話が交互に続きます。
果たしてこの2つの話はその後結びつくのでしょうか❓
はい、ここははっきり言っちゃいましょう。
結びつきます!
しかも、終盤のある瞬間から怒涛の展開で、一気に2つのループの謎が解明していくので、若干難しかったけどなんとか付いていきました。
さらに、もしループしなかったらどうなっていたのかも見せてくれるので「なるほど~。」となった次第であります。
とにかくめちゃくちゃ面白いので、ループの謎が気になった方は是非ご覧になってください。