映画【スリー・ビルボード】感想 予想を上回る展開の連続
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今回レビューする映画は、何もない小さな町に突如現れた3枚の看板によって翻弄される人々を描いた作品【スリー・ビルボード】です。
【スリー・ビルボード】
2018年2月1日公開
泣ける度 75
意外な展開度 85
オススメ度 90
総合 85点
7ヶ月前に娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、犯人を逮捕できない警察を批判する3枚の看板広告を設置する。これに怒った警察や町の人たちを巻き込んだ騒動になるが、あるショッキングな出来事をきっかけに事態は思わぬ方向へと動き出す……。
とんでもなく重いテーマを扱った作品だけど、気持ちが沈みっぱなしにならない様な作りになっていて、2時間集中して観ることができました。
特に、中盤のある事件が起こってからは、この先どんな展開になっていくのか全く予想がつかなくなり、常に手に汗握る感じを味わえます。
一言で言えば、
控えめに言って最高❗
でした。
重いテーマなので、楽しかったと言っていいのか迷いますが、映画としての完成度はもはやバカ野郎レベルです。(どんなだよ!)
[美味しいものを食べてやばいと言う=完成度の高い映画を観てバカ野郎と言う]みたいな
ところで、この写真を見たとき
ジョン・ボン・ジョヴィ❓
と思ってしまったことを謝りますm(_ _)m
この格好は彼女の、これから戦っていくぞという決意の表れなんですね。
一応主人公はミルドレッドですが、1番存在感を発揮しているのがディクソン(サム・ロックウェル)です。
ある意味、彼を主人公にしてディクソン目線で全てを撮っても面白い作品になりそうだな、なんて思いながら観てました。
前半のディクソンの憎たらしさたるや❗
ミルドレッドvs.ディクソンの戦いでは完全にミルドレッドを応援してました。当然ですね。
しかし、敵のはずのウィロビー署長(ウディ・ハレルソン)が住民から慕われる人格者で末期の膵臓癌ときたもんだから、簡単な話ではないのです。
癌に侵されているウィロビー署長に対して、ミルドレッドの行動はどこまで許されるのか?
観客も途中から、誰目線で観るのが正しいのかわからなくなります。
おそらく監督のマーティン・マクドナーは、計算された演出によって、巧みにこちらの心理を揺さぶっているんだなと思いました。
さて、中盤に起こる思いもよらない展開によって、ミルドレッドの立場は窮地に立たされる事になります。
この後は、
バイオレンスあり、
泣けるポイントあり、
新たな発見あり、
と最後まで楽しませてくれます。
キーワードは
- 署長の手紙
- オレンジジュース
ですかね。
さらにラストの車の中の会話。これが秀逸でした。
2人の会話に出てくる〇〇〇〇という言葉。
「そっかぁー!2人共〇〇〇〇なんだー!」
この最後のやりとりが、簡単には割り切れない人間の心情を表していて、いい終わり方だと感心した次第であります。
あと気になる人を2人紹介します。
ミルドレッドに広告板を貸した広告代理店の経営者レッドを演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。
本作でひょうひょうとして、掴み所のない感じが良かった彼。
ディクソンとの確執からの許し。泣けました。
最近では【ゲット・アウト】で主人公の彼女の弟役が印象的でした。
【ゲット・アウト】レビュー参照
もう1人は彼女。
ウィロビー署長の妻役のアビー・コーニッシュ。
つい最近見たばかりなのですぐにわかりました。そうです!ジオ・ストームのシークレット・サービスのあの子です❗
【ジオ・ストーム】レビュー参照
これから来そうな2人なので覚えておくといいと思います。
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