映画【ドリーム】感想 NASAを支えた知られざるヒロイン達の物語
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、NASAを支えた知られざるヒロインたちの実話に基づく感動のサクセスストーリー【ドリーム】です。
【ドリーム】
2017年9月29日公開
感動度 80
オススメ度 85
総合 77点
1961年、アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。
NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない“計算”を行う優秀な黒人女性たちのグループがあった。そのひとり、天才的な数学者キャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるが、そこは白人男性ばかりだった。
管理職への昇進を願うドロシー(オクタヴィア・スペンサー)、エンジニアを目指すメアリー(ジャネール・モネイ)も、理不尽な障害にキャリアアップを阻まれていた。
それでも夢を追い続けた3人は、国家的プロジェクトに貢献するため自らの手で新たな扉を開いていくのだった。〈オフィシャルサイトより〉
NASAで活躍した3人の黒人女性の実話に基づいた話 としか知らないでの鑑賞だったので、知名度から主役はオクタヴィア・スペンサーだと思っていました。
最近では【ギフテッド】や【シェイプ・オブ・ウォーター】などに出演していますね。
【ギフテッド】レビュー参照
【シェイプ・オブ・ウォーター】レビュー参照
でもどうやら1番のメインはタラジ・P・ヘンソン演じるキャサリンの様です。
「あっ、主役は柴田理恵なのか。」と思った事はどうでもいいとして、彼女の演技の素晴らしさを伝えたいです。
とても難しい役どころだったと思います。
数学の天才なので知的じゃなきゃいけないし、母親でありながら再婚もするので女性としての魅力もなければいけない。
さらに、白人男性ばかりの職場で文句も言わず頑張る姿を健気に演じる事で、観客を味方につける役回りもありました。
完璧でした。
前半で観ている人が思わず応援したくなる空気を作ってくれたからこそ、中盤での彼女の心の叫びが胸を打つのです。
主演の3人にはそれぞれ与えられた役割があったように感じました。
キャサリンには、知的さと健気さ。
ドロシーには、今まで多くの人をまとめあげて来たというプライドと自信。
メアリーには、男には負けないという勝気とチャレンジ精神。
3人共見事に演じていました。
さらに良かったのがキャサリンの上司のハリソンを演じたケビン・コスナーです。
気難しい人という立ち位置で登場し、遠慮なく意見を言いまくり、嫌な奴かと思ったら彼が1番の理解者になってくれるのです。
ケビン・コスナーと言えば、90年代は主役しかやらない大スターの印象でしたけど、ここ最近は助演で良い味出してますね。
演出として特に良かったところは、黒人女性が職場に入って来た時の白人男性のリアクションです。
よくある日本のドラマの演出だと、露骨に嫌な顔をしてしまいがちです。
しかし、あからさまに嫌な顔はしません。
嫌な空気感を作るだけにとどめていました。
こういう地味〜だけどうま〜い演出はクロエ・グレース・モレッツ主演の【彼女が目覚めるその日まで】の時も言ったけど、とても大事なんですよね。
【彼女が目覚めるその日まで】レビュー参照
このうまい演出のおかげで、彼女たちがその時感じたであろう嫌な空気を観客も一緒に感じることができて、より一層彼女たちに感情移入できるわけです。
何度も見返したくなる名作です。
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