映画【運び屋】感想 人生を楽しめというクリントからのメッセージ
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
クリント・イーストウッド88歳。またもやってくれました。90歳で麻薬カルテルの運び屋をやった実際の人物を演じ、「グラン・トリノ」以来10年ぶりに監督主演を同時に務めた作品【運び屋】を観てきました。
【運び屋】
2019年3月8日公開
オススメ度 80
イーストウッ度 90
総合 79点
仕事一筋で娘の結婚式にも参加しなかったアール(クリント・イーストウッド)。デイリリーの花を栽培していたが、ネットで安く買える時代になり、対応できないアールは農園や自宅を差し押さえられてしまう。
そんな時、車の運転をするだけで大金をもらえる仕事を紹介され、1回だけのつもりで運び屋をする。多額の報酬を受け取り、家族の為にお金が必要だったアールは運び屋を続ける決断をするが……。
クリント・イーストウッド監督の作品は、どれも安定感があり、メッセージ性が強いのに説教くさくない!というものが多い気がします。
今回の「運び屋」もまさにそんな感じに仕上がっていました。
「おい、若造❗️人生で1番大切なものはなんだかわかるか❓家族だよ」
そんなクリントからのストレートなメッセージが伝わってきました。
観ていて1番良かったのは、ブツを運ぶ出発地点のいかつい兄ちゃん達が、最初はアールのことをジジイだと思って舐めた口調で接してきてたのに、だんだんと友達のような雰囲気になっていくところです。
アールはタタと呼ばれていたので
「よ〜タタ、調子はどうだい?」
「まあまあだよ。」
なんて会話がなんだか可愛くて1人でほっこりしてました😊
この少しずつ信頼関係が構築されていく感じは、お目付役のフリオにもありました。
アールの車に盗聴器を付けて怪しい動きがないか見張るフリオと相棒のサル。(人間です)
でもアールは麻薬を運んでいるとわかった後でも、まるで旅を楽しんでいるみたいに運転中に歌を歌っています。
「ジジイ、ノリノリじゃねーか。」
初めはそんな感じにイラつきを隠せないフリオ。
しかし、しばらくするとアールの歌声に合わせて歌い出すサル(人間)。
それを見てフリオは怒るかと思ったら一緒になって歌ってましたね。
こういうなんてことないシーンの描き方がすごく良いんですよ👍
あとは出演俳優陣が凄い❗️
アールを追い詰める捜査官のブラッドリー・クーパー。
主任特別捜査官にローレンス・フィッシュバーン。
メキシコ麻薬カルテルのボスにアンディ・ガルシア。
これだけの人はなかなか集まられませんよ普通。
まさにクリントだから、クリントと一緒に仕事がしたいから集まったんでしょうね。
そして忘れてはいけないのが、みんな大好きマイケル・ペーニャ。
彼がサポート役になった時の安定感。
「ホース・ソルジャー」の時もナイスサポート役でした。
【ホース・ソルジャー】レビュー参照
こういう俳優が主役の邪魔をせず、それでいて目立つところはきちんと目立つ!という良い仕事をするのです。
知らなかった人は覚えてください。テストに出ます。
みんな大好きマイケル・ペーニャ😘
内容にほぼ文句は無いのですが、1つ言えば距離と金額ですかね。(2つ言ってる😲)
例えば東京にいて大阪まで運んでくれと言われたら、だいたいの距離感はわかりますよね。
だけどアメリカの地名で言われても、いまいちどのくらい走ってるのかわかりませんでした。
金額についても同じです。
車の中でもらった札束をパラパラと見てたけど、あれは一体いくらくらいなんですかね?
そこがわかった方がなお良かったんですが。
とはいえ、「人生を楽しめ」というメッセージは確実に伝わってきました。
オススメの映画です🎦