映画【ブラック・クランズマン】感想 スパイク・リー怒りの鉄拳
こんにちは😃ごんピクシーです(^_^)。
今日紹介する映画は、黒人の新米刑事が白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に白人のフリをして潜り込んだノンフィクション小説を映画化した作品【ブラック・クランズマン】です。
【ブラック・クランズマン】
2019年3月22日公開
コメディ度 50
オススメ度 70
総合 68点
1979年、コロラドスプリングスの警察署で初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワース(ジョン・デビッド・ワシントン)は、新聞広告に掲載されていたKKKのメンバー募集に応募し、黒人差別発言を繰り返すことで面接へとこぎつける。しかし、黒人であるロンはKKKと対面出来ないため、同僚の白人刑事フリップ(アダム・ドライバー)に代わりに面接に行ってもらい、2人で1人の人物を演じてKKKへの潜入捜査を開始するのだった。
スパイク・リー、めっちゃ怒っとるやんけ❗️
劇場を出るときに思った事です。
だいたいのあらすじはわかっていたんですが、予想ではもっとコメディ寄りの作りだと思っていました。
だって黒人である主人公がデマカセに黒人の悪口を言ってたら、是非会って話したいと言われ、白人である同僚が代わりに会いに行くって、完全なコメディ要素満載映画になるはずじゃないですか❗️
しかも主人公たちってこんな感じですよ。
これはコメディ映画として撮るべきでしょう❗️監督❗️
ほら、こんなシーンもありますよ。
これだけ観たらコメディだと思うでしょ!
映画のテーマとして、未だに続く人種差別を扱った作品ですけど、だからこそ全体をコメディタッチで描きつつ、ラストに少し問題提議できれば良いんじゃないですかね。
クスッと笑えるシーンも少しありましたよ。
白人のフリをして電話しているロンを、署内でみんなで笑いを堪えてるところとか。
コメディ要素が足りないなら、いっそのことサスペンスタッチにしてみればどうでしょう?
だって身分を偽っての潜入捜査ですよ。
いつKKKにバレるかわからないドキドキを…………………………………
無理でした(;_;)
原因はアダムさんです!
アダムさんの演技事態は完璧なんですよ。
でも、アダムさんの醸し出す雰囲気が危機を感じさせないんです❗️
後半でバレそうになったりしても、アダムさんなら自力でなんとかしちゃう安心感があって、良くも悪くもドキドキしない笑。
これはおそらくスター・ウォーズの見過ぎによるものと思われ……。
カイロ・レンじゃないことはもちろんわかってますが、なにぶんイメージが。
【スター・ウォーズ 最期のジェダイ】レビュー参照
と言っても、ラストの展開はハラハラしたし、スカッとしたし面白かったんですけど……。
1番最後にあのリアル映像を入れてくるのはどうなのかなぁ。
あれだと観客はみんな「結局は人は分かり合えないんだ!」と、どんよりした気持ちで劇場を後にすることになりますよ。
実際に私が見る限り、みんな暗い表情でした。
でも、実はスパイク・リー監督は、エンターテイメント映画を撮ったわけではないんですよね。
70年代から続いてる人種差別❗️
約50年経った今も変わってねーじゃねーかよ❗️
ふざけんな❗️
と言うシンプルな怒り💢
それがこの【ブラック・クランズマン】で言いたかったことの全てなんだと思い知らされました。
あとからじわじわと良さが伝わってくる名作だと思います。